- デノボがんを見逃さないこと (1症例ずつ大切に丁寧に検査を施行する)
- 内視鏡治療の限界を知ること (取り残しという悲劇を作らない)
が当院の大腸内視鏡検査で常に心がけている点であります。
大腸内視鏡の挿入技術を、医者が会得するには、その医師の大腸検査症例数を増やさなければなりません。また大腸内視鏡挿入技術は、ゴルフ技術と同じであるとよくたとえられます。初心者は、やはりきちっと大腸内視鏡検査の大御所と言われている医師に教えを受けなければ何度練習しても上達しません。
私は、幸いにも、母校消化器内科教室の中では、最も大腸内視鏡技術が優れていると言われている先輩医師に3年間みっちりトレーニングを受けました。同医師は、大阪大学医学部消化器内科(私が在籍していた当時は第1内科消化器研究室)では、大腸内視鏡検査の草分け的存在の方です。
以降、私は、国立大阪南病院(3年間)・大阪大学医学部付属病院(3年間)・浜寺中央病院(1年間)・八尾市立病院(3年間)の合計10年間大腸内視鏡検査を中心とした勤務医生活を送りました。大腸内視鏡検査の経験数は、30,000例をこなしてから、現在自分でクリニックを開業しています。
大腸内視鏡検査の症例数を単に増やすのではなく、一例一例ずつ丁寧に内視鏡検査をするのが患者さまに貢献できるのではないかと考えております。大腸内視鏡を一日に数例こなして疲れた状態で、微小ながん病変を見落としてしまうのがとても心配だからです。大腸は、直腸から盲腸まで約1m前後です。貯留物がたまっている可能性もあります。貯留物を十分内視鏡で吸引して、その底に病変がないかチェックする必要があります。また大腸粘膜のしわは、丈が高いです。しわとしわの間に病変が隠れていないか入念に観察する必要があります。私が行う内視鏡検査は、肛門から盲腸までスコープが達する時間は平均して5分程ですが、盲腸から肛門までスコープを引き返す際に15分以上はかけて、見落としなく入念にじっくり時間をかけて観察します。
1日1人ないし2人の患者さまに大腸内視鏡検査を施行し、痛みがなく見落としのない内視鏡検査を進めていきたいと考えております。
超音波内視鏡検査について
大腸内視鏡の先端から細径の超音波検査のためのプローベを出します。そのプローベを病変部に接触させて病変部の深達度を肉眼的に診断することができます。
私は、内視鏡で切除できるか(すなわちがんの深さが粘膜下層まで進行しているかどうか)を超音波内視鏡検査にて正確に判断します。
超音波内視鏡は、当院に常設はしていません。
しかし治療方針が確定でないとき、すなわち内視鏡的切除が可能かまた外科的治療が必要か、通常の内視鏡では診断がつかないときは、企業の協力を得て速やかに超音波内視鏡検査を行い、治療方針決定に関する情報を患者様に提供させていただきます。
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2007年度の大腸内視鏡の件数は400例に及びます。
以下に2007年治癒された、早期大腸がんの典型的な3例をご紹介します。 |